一括審査というのがあるのはご存知でしょうか?
急な借り入れ予定時、消費者金融や銀行カードローン(銀行系カードローン/銀行ローン)の1社の申込みだと断られた場合に現金が借りられない可能性がありますよね?
そんなときには、一括申し込みが便利!一番良い条件を提示してくれたところと契約しましょう!
なんなら余計に2社と契約しておけば何かあったときに安心できませんか?
このような触れ込みではないでしょうか?
実はこれには大きな落とし穴があるんです。
キャッシングの一括審査を基準に住宅ローンの場合も検証していきます。
一括審査をしてはいけない理由について確認しましょう。
目次
問題は信用情報センター
最初に、何が問題なのかを説明しなければなりません。
消費者金融での借り入れ状況や、借り入れ件数、これらの情報は全て信用情報センター(信用情報機関)に報告しなければならないことになっています。
これは法律に定められていて例外はありません。
この信用情報センターは借り入れ情報に加えて自宅、勤務先の情報、免許証番号などあらゆる情報(個人信用情報)が集約されています。
取り扱っている情報の種類はこれらに加えて、信用情報センターに問い合わせを受けた件数もカウントしているのです。
情報センターの改善の策なのです
街金マンガでこのような情報が流れたことがあります。
「当日の契約は、サラ金は情報を掴めないんじゃ!その日のうちに行けるだけいったれ!」
こんな感じだったと思いますが、これは本当のことでした。
以前は、情報センターの借り入れ情報を確認できるのは翌日からとなっており、悪意がある申込者がいる場合に情報を掴めないという事情がありました。
ここを改善されたのが、申し込み問い合わせ件数の確認です。
これは当日の申し込み件数も確認が可能になりました。
悪意に満ちた申し込み者なら契約しないで様子を見ましょう、このようになったのです。
これが巷でいう申し込みブラックです
事故情報のことがブラックと言われますが、ご存知のとおり俗語です。
この申し込みブラック(申込ブラック)も俗語ではありますが、実際のところブラックというより注意喚起と言った方が的確かもしれません。
ネットには正しい情報も間違った情報も流れています。
今のところ、正しいかどうかを判断するのは利用者の判断に委ねられているというのも酷な話ではありますが、必要以外に信用情報センターを利用するのは得策ではないということは理解しておいた方が無難です。
※当サイトでは信頼できる筋からの情報しか扱っていません。
私は消費者金融会社に勤めているため、情報が間違っているということはありませんので、ご安心ください。
一括申し込みした場合の消費者金融の対応は?
一括申込した場合のキャッシング会社の対応は消費者金融ごとの判断になります。
快くなく感じていることは間違いありません。
「何社か申し込みされてますか?」と聴かれれば良いほうで、聴かれない場合には、一括申し込みをしたことにより断られる可能性があります。
契約ができたとしても、カードだけ渡されて利用ができない状態で、数日様子を見られて借り入れ金額が増えてないことを確認してから融資できる状況になったりします。
キャッシングだけではない可能性も
この申し込み履歴は一定期間保管されます。
ですので、このタイミングでカーローンを組もうとしている場合、銀行系ローンを組もうとしているときなどは、こちらも審査落ちする可能性があります。
延滞をしているわけでもなく、返済をしっかりしている状態でも申し込み件数が多いというのは、それほど悪い印象を与えるのです。
このような理由から、安易に一括申し込みはすべきではないと言えます。
必要な会社だけ申し込みをする
ネット申し込みは便利ですし、時間を選ばずに申し込みが可能になっています。
キャッシングが可能な会社は多数あります。
自分で調べて申し込みをする際には、選んだ会社のみにすべきです。
はじめての申し込みであれば、断られるケースもほとんどなく契約できるケースが大半です。
もし、2~3社申し込みをしてみて、どこも断られるようなら何かしら理由があるはずです。
原因の究明をしてから申し込みをするべきであって、一括申し込みをするの辞めておいたほうが無難といえます。
住宅ローンの場合は?
最近は、住宅ローンの一括審査というものも出てきました。
果たしてこれにも同じことが言えるのでしょうか?
これも余計なことをするべきではないといえます。
住宅ローンの場合、決済に時間がかかるということはありますが、心証がよくありません。
金利固定のフラット35
最近は株価も上昇傾向にあるのでフラット35を選ぶ方が多いとは思いますが、自分で銀行の条件などを調べて申し込みをするのが得策です。
住宅ローンはアパートオーナーでもない限り、一生に1度か2度程度しか組まないローンです。
それを一括審査で見比べるというのもどうかと思います。
ちなみに、一括審査はさほど差が出てくることも少なく、自分で調べてみた方が条件が良いということも少なくありません。
まとめ
カードローンも住宅ローンも一括申し込みには「待った!」をかけたいです。
お金に関することを適当に行うと後で大きく損をするケースは大きく、得をするということはありません。
比較サイトを見比べてみたり、各会社のホームページ等で情報収集してから、いいなと思った会社に申し込みをするようにしましょう。